シュリンクラベル

シュリンクラベルは、主として食品・飲料容器やトイレタリー関連製品の包装や安全衛生面の観点から 調味料などの食品関連分野のキャップシールとして使用されていますが、シュリンクラベルの市場は、PETボトルの普及と伴に拡大を続けております。 2002年には、500ml容量のPETボトルは約70億本、350ml容量のPETボトルは約25億本に達しており、シュリンクラベルの市場規模は約3万tに なっていると言われています。
 シュリンクラベルを使う事で、ボトルの形状に関係なく、内容物の変更に対応出来、無地のボトルであればラベルを変えるだけで緑茶やウーロン茶、 紅茶等に対応出来る利点があります。同一ボトルで多新種化に対応出来る事になります。また、シュリンクラベルフィルムに多色印刷が可能である ため、商品価値の向上に一役買う事が出来、また、細字も印刷できるため、内容成分表示や保存方法の表示なども可能であり、情報伝達手段 としても重宝がられています。
 シュリンクラベルの素材は、1990年代前半まではポリ塩化ビニル(PVC)が主流でしたが、環境問題の影響を受け、急激に減少しています。 その代替として、ポリスチレン延伸(OPS)フィルム素材やPETフィルム素材が拡大しており、その中でもOPSフィルムが急拡大しております。
 PETボトルは、300ml容量の更なる小型のボトルの伸長や、年内にペットボトル入りビールの発売も予定されており、今後も拡大が続く見込みであり、 それに伴ってシュリンクラベル市場も拡大していく事が期待されています。

参照:三菱化学