リニア低密度ポリエチレン
直鎖状低密度(Linear Low Density)ポリエチレンは、略してLLDPEとも呼ばれています。LLDPEは、エチレンとエチレンより炭素数の多いα―オレフィン(プロピレン、ブテン、ヘキセン、オクテン、4?メチルペンテンなど)と共重合し、短鎖分岐が導入されるため、密度の低いポリエチレンとなります。α―オレフィンの種類および量をコントロールすることにより、LDPEからHDPE間での密度範囲を網羅する中低密度ポリエチレンが得られます。
LLDPEはLDPEに比べ(1)引張り、引裂き、衝撃強度が強い、(2)シール強度が強い、耐熱性が高い、(3)耐ストレッチクラッキング性が優れるなどの性質を持っています。用途はLDPEと重複する分野が多いのですが、食品包装フィルムや農業用フィルムでは、フィルム厚さはLDPEより薄くてもよく、米袋や肥料袋等に適していると言えるでしょう。
参照:ポリ衛協
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