(用語)ラミネートフィルムとは
ラミネートフィルムとは、軟包装に適したさまざまな材質のフィルム素材を重ね合わせて接着(ラミネート)し、1枚のフィルムにしたものを指します。一般的に私たちがビニール袋と呼んでいる袋や、スーパーのレジで使用される袋などはポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった単独の素材だけでできており、同じプラスチックフィルムでもラミネートフィルムではありません。
身近な例を挙げると、カレーなどのレトルト食品などに使われるラミネートフィルムは、表面からポリエステル(PET)・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン(CPP)という3種類の異なる材料のフィルムが接着(ラミネート)されていて、ポリエステルには耐熱性と強度、アルミ箔には酸素や光の遮断性、無延伸ポリプロピレンには耐熱性と強いシール性といった、それぞれに異なった役割が与えられています。ミクロン単位で重ね合わされたそれぞれの素材が1枚のフィルムとなりお互いの特性を発揮して、袋の中身を守るという役割を果たしているわけです。こうした用途に応じて工夫が施されたラミネートフィルムを使った袋は、幅広い分野で使われています。