ポリスチレン(PS)

ポリスチレンは、スチロール樹脂と呼ばれるこ ともありますが、これはドイツ語からくる呼び方で す。英語のPolystyreneを略してPSとも呼ばれま す。スチレンモノマーを重合して製造します。    1930年にドイツで初めて工業化されました。
  GPPS(ゼネラルパーパス ポリスチレン)と呼  ばれる、軽くて硬い、透明なポリスチレンは、成  型加工が容易で、寸法安定性が良い製品が得  られます。また、顔料との親和性が良いので、き れいに着色することができます。
  このポリスチレンは、包装フィルム、トレー、コップ、調味料入れなどの家庭用品に使用されています。
 ポリスチレンを数倍から数十倍発泡させたものか゛、軽くて断熱性,緩衝性に富んだ発泡ポリスチレンです。
 魚、肉、野菜のトレー、カップ麺の容器、弁当などの折箱、野菜、果物、魚を運ぶコンテナーなどに使用されています。食品用以外の分野でも電気機器の緩衝梱包材、建築用の断熱材、畳床として欠かせないものになっています。
 モノマーにゴムを混ぜて重合すると、耐衝撃性が優れた半透明のHIPS(ハイインパクト ポリスチレン)になります。主にVTRのカセット、TVやOA機器のハウジングに使用されています。食品分野では、乳酸菌飲料容器のほとんどがこのHIPSでほかに、トレー、使い捨てコップなどに使用されています。
 このように種々の用途に使用されるポリスチレンも耐熱性や耐油性には優れているとはいえません。電子レンジに使用する容器には適していませんし、溶剤や食用油を入れるとことは避けてください。

参照:ポリ衛協