環境ホルモン

環境ホルモンとは、生物の内分泌機能に影響を及ぼす化学物質をいう。環境中に放出された化学物質が、体の中に入り生物がもつホルモンと同じような働きをしたり、ホルモンの働きをじゃましたりするものである。現段階では、内分泌撹乱作用が疑われている化学物質は70種類くらい知られているが、環境ホルモンは多種類あり、影響を及ぼす機構・作用・体内蓄積度合い、分解されやすさ等は様々で、雄と雌で感受性に違いがあるものもある。また、細胞レベルで観測した現象と実際の人間への影響の関係、及び野生動物におこっている現象が同様に人間にもおこるかどうかについても不明確な部分が多い。