（規格）脱酸素剤エバーフレッシュ用途別に色々なタイプがございます。

2016年6月1日

エバーフレッシュとは？

脱酸素剤エバーフレッシュは、密封容器の中の酸素を吸収して無酸素状態をつくり、酸素に起因する食品の変質を防止。
食品の鮮度とおいしさを保ち長期保存を可能にします。
エバー（永遠に）・フレッシュ（新鮮・新しい）という意味を込めたネーミングです。

エバーフレッシュの特長

エバーフレッシュのしくみ

エバーフレッシュの主成分は、鉄粉、無機材、塩分などです。
鉄が錆びる時に酸素と結合する働きを元に、密封した容器内の酸素を吸収し、酸化や腐敗など酸素による食品への悪影響を防ぎます。
空気中には、酸素が約21％、窒素が78％存在します。
エバーフレッシュは、その中の酸素のみを吸収します。

エバーフレッシュの効果と作用の限界

エバーフレッシュを正しくご使用いただけば、容器内を無酸素状態にし、酸素に起因する食品の変質が防止できます。
したがって、食品の鮮度が保たれ、長期保存が可能となります。但し、酸素がなくても繁殖する菌（一般的には「嫌気性菌」といわれるもの）に対しては、脱酸素剤を使用しても効果は発揮されません。

エバーフレッシュの主な用途

エバーフレッシュは、パックされた食品の活性水分量にあわせて8タイプご用意いたしておりますので、幅広い食品にご使用いただけます。

鉄系自力反応型

Q・QJタイプ
水分活性が高めで傷みやすい食品向け。早く酸素吸収するタイプです。

L・LJタイプ
水分活性が中～低めで、傷みが気になる食品向け。緩やかに酸素吸収するタイプです。

Cタイプ
酸素吸収しつつ、発生する炭酸ガスも抑えるタイプです。焙煎コーヒー豆向け。

AQ・PQタイプ
水分活性が高めで傷みやすい食品向け。早く酸素吸収するタイプです。
袋内の酸素の有無が検知剤の色で一目で分かります。

鉄系水分依存型

KWXタイプ
水分活性が高い商品向け。商品から蒸散する高い湿度に触れて酸素を吸収し始めます。

非鉄系自力反応型（金属探知機対応）

COタイプ
水分活性が中～低めの食品向け。脱酸素剤による袋の収縮を防げます。非鉄系なので金属探知機の検出感度が低くなっています。

YFタイプ
空気に接するとすぐに酸素の吸収を始めます。非鉄系なので、金属探知機の検出感度が低くなっています。

青果物用鮮度保持剤

Sタイプ
青果物から発生する炭酸ガスを吸収し鮮度を保ちます。

エバーフレッシュに使用可能な包材

KOP/PE、バリアOP/PE、KPET/PE、透明蒸着PET/PE、KNY/PE、AL蒸着PET/PE、その他
※酸素透過度の低い包材をご使用ください。（原則、酸素透過度20cc/㎡・atm・24ｈ以下のもの）
※ピンホール（袋に小さな空気穴が開いた状態）になると酸素が穴から侵入するため脱酸素状態になりません。

エバーフレッシュの安全性

エバーフレッシュは食べられませんが、主成分は鉄粉、無機材、塩分、ビタミンＣなどです。
公的機関による急性毒性試験で安全性が確認されています。
これら製品に使用する包装材料は、昭和34年厚生省告示第370号、または昭和57年厚生省告示第20号による「食品用の合成樹脂製の器具又は容器包装の規格」に適合した、食品と直接接触できる材料を使用しています。

中身の粉末を誤って食べたり、食物と一緒に煮込んだ場合でも異常がなければ、水を飲んで様子を見てください。
誤食後何らかの自覚症状を感じた場合は医師の診察を受けてください。